JALが、海外のJAL特典航空券を必要マイル3割引で予約できる「JAL海外特典航空券タイムセール」を行っています。予約できるのは2026年10月8日から10月31日まで。北米線のエコノミーなら、片道27,000マイルが18,900マイルになります。
数字だけ見るとかなりお得ですが、JAL特典航空券には燃油サーチャージが別にかかります。この記事では、セールの条件と、アメリカ発で使うと実際にいくら払うのか、そしてどの路線・クラスなら狙う価値があるのかを整理します。
まずは結論:本命は北米のエコノミーよりヨーロッパのビジネス
- 北米のエコノミーは往復37,800マイルで取れますが、アメリカ発だと燃油サーチャージと税金で約$700〜を現金で払います。帰省の運賃が高い時期でなければ、マイルの価値は1マイル2セントに届きません。
- ヨーロッパのビジネスは、パリなら片道57,000マイルが39,900マイルに。燃油サーチャージはクラスに関係なく同じ額なので、高いビジネスの運賃に対してはマイルの価値が大きくなります。
- 燃油サーチャージは11月1日発券分から値上げ。セールを使うなら10月中の予約・発券がそのまま節約になります。
セールの条件:基本マイル数の空席だけが3割引
JAL公式のキャンペーンページによると、条件は次のとおりです。JALマイレージバンク(JMB)の会員ならアメリカ在住でも対象で、事前の登録は要りません。予約時にディスカウント後のマイル数が表示されます。
- 予約期間:2026年10月8日〜10月31日
- 対象:JAL運航便(JL便名)の対象路線・クラス。必要マイル数はすべて片道
- 搭乗期間:北米線は2027年2月28日まで、ヨーロッパ線は2026年11月1日〜2027年2月28日
- 基本マイル数で予約できる空席がある便だけが対象。追加マイルを払って取る「特典航空券PLUS」は対象外
北米線は、ニューヨーク、シカゴ、ダラス、サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴ、シアトル、バンクーバーの8都市で、エコノミーだけが片道27,000マイルから18,900マイルになります。ボストン線と、北米線のプレミアムエコノミー・ビジネスは対象外です。
ヨーロッパ線はクラスごとに割引になります(片道、カッコ内は通常の基本マイル数)。
| 路線 | エコノミー | プレミアムエコノミー | ビジネス |
|---|---|---|---|
| ロンドン | 18,900(27,000) | 28,000(40,000) | 対象外 |
| パリ | 18,900(27,000) | 28,000(40,000) | 39,900(57,000) |
| フランクフルト | 16,100(23,000) | 26,600(38,000) | 38,500(55,000) |
| ヘルシンキ | 16,100(23,000) | 26,600(38,000) | 38,500(55,000) |
締切の時刻はキャンペーンページに書かれていません。日本の航空会社のキャンペーンなので、アメリカからは日本時間で考えて、10月30日(米国時間)のうちに済ませておくと安心です。なお、JAL国際線特典航空券は発券後の変更ができず、取り消して払い戻すと1冊につき3,100円相当の手数料がかかります。
北米のエコノミーは片道18,900マイル。往復だと現金も約$700〜かかる
アメリカから日本へ往復すると、マイルは18,900×2の37,800マイル。これに、アメリカ発の旅程では燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)が1区間片道USD 320(10月31日発券分まで)、税金・手数料が片道USD 29〜かかります。往復でおよそ$700から。税金は旅程によって変わり、表示はあくまで最低額です。
とはいえ、ここが見落としやすいところです。マイルを使っても、家族4人で帰省すれば現金だけで$2,800以上。「マイルで帰省したから無料」という感覚からはだいぶ遠くなります。特典航空券は必要マイル数だけでなく、燃油サーチャージや税金を含めた合計費用で比べるのが基本です。
ポイ活マスターのざっくり計算では、1マイル約1.6円
このサイトでは、特典航空券で1マイルあたり2セント以上の換算率(cpp)を狙うのを基準にしています。北米のエコノミーを、動画と同じざっくりした前提で計算するとこうなります。
- 普通に買うと往復15万円と仮定(ポイ活マスターの想定)
- 特典なら37,800マイル+燃油サーチャージ約$600(1ドル150円で約9万円)
- 浮くのは約6万円。1マイルあたり約1.6円、セントにすると約1.1セント
キャッシュバック並みの1セントは超えますが、2セントには届きません。しかも税金や手数料が別にかかるので、実際の価値はこれより少し下がります。2セントに届くのは、往復の現金運賃が約$1,450を超えるような時期です。
つまり北米のエコノミーでJAL特典航空券のセールが光るのは、年末年始のように現金の運賃が跳ね上がる時期に、基本マイル数の空席が取れた場合です。普段の時期なら「悪くはない」くらいで、マイルを急いで使う理由にはなりません。
燃油サーチャージは11月1日発券分から上がる
JALは、11月1日〜12月31日発券分の燃油特別付加運賃を引き上げます。アメリカ発の日本〜北米は1区間片道USD 320からUSD 381へ。日本発の北米・ヨーロッパは片道5万円から6万2,000円になります。ANAも同じ時期に引き上げると発表しています。
燃油サーチャージは発券した日の額がかかるので、セールで予約して10月中に発券すれば、アメリカ発の往復で1人$122、家族4人なら約$490を払わずに済みます。セールの締切と値上げのタイミングが重なっているのは、JAL特典航空券を使う人にとって追い風です。
本命はヨーロッパのビジネス

燃油サーチャージは1区間ごとの定額で、エコノミーでもビジネスでも同じです。現金で買うと何倍も高いビジネスの運賃に対しては、この負担が相対的に軽くなります。パリ線のビジネスなら往復114,000マイルが79,800マイルになり、34,200マイルの節約です。ポイ活界隈では、ビジネスクラスの特典航空券は空席さえ取れれば1マイル5セントを超えることもあると言われます。
ヨーロッパ線は日本発着なので、アメリカ在住なら日本への帰省と組み合わせる旅程が現実的です。帰省のついでに冬のヨーロッパへ足を延ばす計画がある方は、まず空席を探してみる価値があります。ポイ活マスターも、JALのマイルがあって日本〜ヨーロッパに興味があるなら、今のうちに探すことをおすすめします。
JALマイルが足りない人は、Citiからの移行も選択肢
アメリカ在住でJALのマイルを貯める手段として、Citi ThankYouポイントからJALへの移行があります。Citiの公式ページでは10月20日時点で30%増量が続いていて、終了は10月24日(米国東部時間)の予定です。通常1,000ポイント=1,000マイルのカードなら、期間中は1,000ポイントが1,300マイルになります。
ただし、移行したポイントは戻せません。JALの特典航空券検索で基本マイル数の空席を見つけてから、足りない分だけを移しましょう。反映は通常24時間以内ですが、最大5営業日かかることもあるとCitiは案内しています。増量の締切の10月24日ぎりぎりではなく、余裕を持って動くのが安心です。
いま取るべき対応
- 年末年始やお正月明けに日本へ帰る予定がある人:その日の現金運賃を確認し、往復約$1,450を超えるようなら北米エコノミーのセールを検討しましょう。発券は10月中に。
- 冬の帰省にヨーロッパを足せる人:パリ・フランクフルト・ヘルシンキのビジネスの空席を探しましょう。このセールの一番の使いどころです。
- 運賃が安い時期にエコノミーで帰る人:無理に使わず待つのが正解です。現金で約$700〜を払ってマイルも使うより、マイルはもっと価値の出る使い道に取っておきましょう。
まとめ:JAL特典航空券のセールは「どこへ、どのクラスで」が大事
必要マイル3割引という数字は魅力的ですが、JAL特典航空券には燃油サーチャージがついて回ります。北米のエコノミーは運賃が高い時期でなければ価値が伸びず、ヨーロッパのビジネスなら同じサーチャージでも得られる価値が大きく変わります。基本マイル数の空席は多くないので、狙うなら早めに探して、10月中に発券まで済ませるのがおすすめです。
条件は2026年10月20日時点のJAL公式情報にもとづいています。予約の前に、JAL公式のキャンペーンページと燃油特別付加運賃のページで最新の条件を確認してください。

