ポイ活をやる上で重要な積算率と換算率について、先日のwebinarで話しきれなかったところを改めて解説したいと思います。
まず新しいクレカを作ったときにゲットできる入会ボーナス(SUB)は一時金みたいなものなので、ここでは省略します。
とりあえず換算率については、私も何度か投稿しているので理解されている方も多いかと思いますが、単純に1ポイントをお金に変えた時の価値を示します。例えばキャッシュバックにポイントを使うと、通常1ポイント1セントなので1 cents/point (1cpp)となります。この1cppというのがポイント換算率では最低ラインと認識することがまず基本となります。
キャッシュバックではなく1ポイントを1マイルでマイルに変換し、現金で購入した場合$200するチケットを10,000マイルでゲットした場合、換算率は$200/10000=$0.02/point(2cpp)となります。言い換えるともし$200で購入してキャッシュバックした場合に必要な20,000ポイントと比べて、マイルを使った場合その半分のポイントで同じチケットをゲットしたことになります。
では積算率とは何なのかというと、クレジットカードを使った時に貯まるポイントの率を指します。例えばAMEX Goldだとスーパーやレストランでの購入が4%つくので、積算率はこの場合4%ということになります。Chase Sapphire Reservedだとトラベル系の購買には3%付きます。この場合何がトラベル系になるのかというのが重要ですが、Chaseの場合かなり幅広く定義されており、ホテルや飛行機はもちろんuberやパーキングなどほぼ想像するトラベルはカバーされています。
一つ重要なことは、購買のカテゴリー(スーパー、レストラン、トラベル、など)はお店がクレジットカード会社に申請した時点で決まっているので、たまに予想と違ったカテゴリーに分類されてて積算率が違った、ということは聞きます。その場合一応カード会社にクレーム入れても良いのですが、基本カード会社はお店が登録されている業種をそのまま使っているので、あまり文句言ってもしょうがないです。
先日私が投稿した記事でも、Suicaをトラベル系でチャージしてコンビニでSuica使って購入すれば3%付いてラッキーとか浮かれて書きましたが、後にSuicaチャージがトラベル扱いになっていないと知り1%しかついてなくショックを受けました。ただこれは稀なケースで、昔はトラベルで確かに付いていた記憶があるのですが、Suica使えるところが増えたので登録されている業種コードが更新されたのだと推察します。
どのカードがどれぐらい貯まるか覚えておくのも大変だし、積算率をどこまで気にするかは人それぞれの価値観なので一つの答えはありませんが、とりあえず使う時にその都度決めるのではなく、なるべく普段の生活で使うカードをの換算率が高くなる自分なりのルールを決めておくのが良いと思います。例えば現在私は10枚以上カードを所有していますが、個人用に持ち歩いてるカードは2枚で、前述のAMEX Goldでレストランとスーパー、それ以外はなんでも2%付くCapital One Venture Xとしてます。あとアプリには登録する際に積算率がいいのを一度登録しておけば、次からは考えなくて良いのでLyftとかは5%付くのでCSPに設定してます。
あまり細かくやり過ぎると面倒になってポイ活続けるのが難しくなるので、そこのバランスは考えて知らない間にいっぱい溜まってる、という循環を作るのがベストだと思います。
最後に実質ポイ活でどれぐらい得しているか、と数値化する場合にはこれら積算率と換算率を掛け合わせばすぐ分かります。
例えば$2000の航空券をCSRで購入すると3%付くので6000ポイントもらえます。そのポイントを使ってユナイテッド経由でANAの国内線、東京から札幌の$170.90するチケットを6000マイルでゲットしたとします。この換算率は$170.9/6000=2.85cppとなるので、3% x 2.85cppで実質8.55%の価値を生み出したことになります。ちょっと計算ややこしいですが、$2000に8.55%をかけると$170.9になることが分かると思います。言い換えると$2000のチケットを8.55%引きで買って余ったお金で札幌行きのチケットを買えた、ということになります。
ちょっとポイ活上級編な話でしたが、端的に言うと積算率と換算率の両方を上げることによって、想像している以上の価値を生み出すことができるというお話です。キャッシュバックしかこれまで使われてなかった方も、一度換算率について考えてみてはいかがでしょうか?